■ HIV(エイズ) |
HIVに感染した人の大半の人には初期症状は出ないので、自覚症状の現れない潜伏期間に入ります。3割程度(5割程度という説もある)の人に症状が出ます。感染後2週間〜8週間後に
発熱、関節痛、喉の痛み、筋肉痛、リンパ節拡張、まれに発疹など(インフルエンザ様症状)が2〜4週間続く事があります。この時期に病院に行っても風邪と診断される場合が多い。この症状はウイルスや細菌などが体内に入り込んだ時に免疫機能が働いてそれに対抗しようとして起こる症状です。つまりHIVに特有の症状というわけではなく、どんなウィルスや細菌が体内に侵入しても同様の症状が起きるので、この症状だけでHIVだとは断定できません。抗体ができないうちにエイズ検査をしても正確な結果を得ることはできません。思い当たる日から最低でも8週間、一般的には3ヶ月をめどに(抗体ができるまでの日数が経過した後に)検査する必要があります。この期間でも、HIVに感染していれば他人にも感染しますので注意が必要です。
潜伏期間は10年程度と言われています。10年ほどして発症してはじめてエイズと呼ばれるようになります。即ち発症前のHIV感染者の段階ではエイズ患者とは呼ばないわけです。発症すると、
持続性全身性リンパ節腫張、エイズ脳症、悪性腫瘍、体重減少、発熱、下痢、白血球減少、リンパ球減少などの症状がでます。こうなると免疫機能がかなり低下している為に、正常な状態ではなんでもないような弱い病原体や、すぐに治るような病気でさえも押さえ込んだり治したりする事が出来なくなってしまいその病気の症状が悪化して最後は死に至ります。
最近では、この潜伏期間をできるだけ長くして、エイズの発症を遅らせるような薬も開発されていて、すぐに死に結びつくという考え方は変化してきています。HIVの感染経路としては性行為による感染、感染者の血液・精液・膣液・母乳などへの粘膜接触、授乳で感染する母児間感染などがあります。又、輸血・注射針の使い回し・針刺し事故などのように直接感染者の血液を傷口や体内に入れることでも感染します。口内に傷があれば、オーラルセックスでも感染します。
血液製剤による感染が問題になったことがありますが、現在では加熱処理されたものや、遺伝子組み替え製剤が使用されているので、感染の危険性はありません。また、献血に使用される血液は抗体検査をし、陽性の物は使われませんが、抗体ができる前に献血された血液の場合は検査を通ってしまう可能性は否定できません。2001年4月現在で厚生労働省発附蒼烽gIV感染者数4000人以上、エイズ患者1900人以上死亡者数1200人以上、世界では5800万人がHIVに感染2200万人死亡というデータがあります。(性病科・婦人科・泌尿器科)
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感染経路 |
性行為、麻薬など注射の打ちまわし。以前行われていた非加熱製剤の輸血。唾液では感染しない。
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治 療 |
AIDS発症予防のためAIDS治療薬、漢方薬などが試みられている。 現在では、3者併用療法など良好な結果が得られつつある。T4リンパ球数をモニターして治療を行う。
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予 防 法 |
性交時のコンドーム着用。ワクチンは現在開発中。 |
HIV(human immunodeficiency virus)によって引き起こされるといわれている。まだ感染の経過には不明な部分も残されている。 |
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■ 咽頭クラミジア(いんとうくらみじあ) |
咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマチスと呼ばれる病原体が喉に感染することにより発症します。非常に感染しやすく、主にフェラチオによって感染しますが、ディープキスなどのように、粘膜をこすり合わせることでも感染するケースもあります。詳しくは クラミジア 項参照。(耳鼻咽頭科)
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■ 疥癬(かいせん) |
ビゼンダニが原因で発症する。赤いブツブツした発疹ができてかゆい。性行為だけでなく通常の接触でも感染する。感染者の皮膚や衣類などから感染し、ダニの増殖とともに症状は全身に広がります。皮膚のやわらかい部分を好むので、体を清潔に保ち、寝具や衣類の洗濯を毎日行う必要がある。(皮膚科)
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■ 外陰炎 |
生理用品や下着の摩擦で起こったりおりものや生理の後を不潔にしておくと発症する。
かゆみ・外陰部の腫れ・ひりひりとした痛みといった症状がでる。外陰炎になる原因菌にはいくつかあるので、市販薬をいきなり使うよりは、検査で原因菌を特定してから対処するほうが望ましい。(泌尿器科・婦人科)
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■ カンジダ |
カビの一種であるカンジダ菌が原因で発症します。
外陰部が赤く腫れたり、かゆみ、白いヨーグルト状のおりもの、黄色いカス状のおりものカッテージチーズや豆腐かすのようなポロポロとしたおりものがでる。性行為が無くても発病するので性病というよりは、皮膚病というとらえ方でいいと思います。カンジダ菌は誰もが腸内に持っていて、女性のうち1割ぐらいは膣内にカンジダ菌がいます。普段は発症しないが、疲労などで極端に抵抗力が落ちたりホルモンバランスが崩れたりすると発症します。抗生物質やステロイド剤等を使用したときにも症状が出る場合があります。膣内を酸性に保つデーデルライン桿菌(かんきん)が膣内には存在していて、通常はカンジダ菌は存在できないが、抗生物質やホルモンバランスなどで、デーデルライン桿菌(かんきん)の働きが鈍ると酸性度が低下してカンジダ菌が繁殖します。
膣内錠(トリコマイシン・マイコスタチン・クロトリマゾール等)と塗り薬(エムペシド・ピマフミン等)の併用、膣内洗浄で治療します、
市販のがぶれ用かゆみ止めなどでは治りません。トリコマイシン等の軟膏を薬局等で買って治療することも可能ですが、できるだけ医師の指示を仰ぐことを勧めます。男性の場合はほとんど症状は出ませんが、包茎などで湿った状態が続くような場合は
かゆみや包皮が赤くただれたりします。軟膏での治療が一般的です。(泌尿器科・皮膚科・婦人科・性病科)
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■ 亀頭包皮炎 |
包皮に雑菌が繁殖して赤くかぶれた状態になる。おもに包茎の人に起こる病気(皮膚科・泌尿器科)
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■ 機能性出血 |
ホルモンバランスが崩れたときに発症する場合が多い、まれに子宮癌などの重大な病気の場合もあるので注意が必要。思春期や更年期の時期に起こり、ホルモンバランスが崩れて無排卵の状態でエストロゲンのみが分泌されると子宮内膜が通常より厚くなり、それがはがれる時に
出血する。更年期の場合は子宮癌の可能性もあるので注意が必要です。(婦人科)
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■ クラミジア |
男性 : 排膿、帯白色膿性分泌物、排尿痛、尿道不快感、尿道の痒みなど 急性尿道炎様症状で放置しておくと不妊症の原因になる。
女性 : 痒み、ほとんど無症状。性行為などで感染し、ほとんど自覚症状がないため放置しがち。
黄緑色の膿のようなおりものや悪臭のあるおりものが出る。放置しておくと不妊症・早産・流産の原因になります。潜伏期間は3日〜1週間程度です。オーラルセックスで口中にクラミジア菌が感染すれば
咽頭炎などをおこし、風邪のような症状がでる。口中感染は耳鼻咽喉科での検査や治療が必要ですので、思い当たる節がある場合は医師にその旨を伝えて検査するべきです。
菌があるところに接触すると感染しますので、性器に感染していても口中に菌がいなければキスでうつることはありません。クラビットなどの抗生物質の服用で1〜2週間で治ります(口中も同じ)。妊娠中の女性の場合は母子感染するので注意が必要。感染者はHIV(エイズ)への感染率が通常の3〜4倍になるという統計もあるので、検査する際は併せてエイズ検査もすることを勧めます。(泌尿器科・婦人科・性病科・耳鼻咽喉科)
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感染経路 |
性行為およびその類似の行為(オーラルセックス) |
注 意 |
女性の70%以上は無症状と言われている。女性の卵管性不妊の最大の原因と言われている。
男性の約3分の1も自覚症状がない。若年者の有病率では最大。 |
治 療 |
クラリスロマイシンを14日間服用する。必ずパートナーも検査していっしょに治療する。 |
予 防 法 |
コンドームをしっかりつけるようにしましょう! |
世界的にも、わが国でも最も多い性感染症である。患者の若年化の傾向が見られ、10歳、20歳台で70%を占めている。 |
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■ 毛ジラミ |
毛ジラミが陰毛に寄生することで発症する。灰褐色の成虫で陰毛に付着していることを肉眼で確認できる。性行為によって感染するが、タオルや下着の共用でも感染する。
我慢できないほどのかゆみがある。毛穴に卵を生むので陰毛以外の毛にも感染はします。1週間程度で卵がかえるので成虫を退治した後も続けて治療する必要がある。(皮膚科)
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■ 結石 |
血尿・排尿痛・頻尿・残尿感・背中やわき腹、下腹部に激痛が走る。動物性タンパク質やカルシウム・マグネシウム・シュウ酸・ビタミンDなどを取りすぎると発症します。一般的に衝撃波によって石を砕く治療や薬物による溶解等が行われます。(泌尿器科)
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■ 尖型(せんけい)コンジローム |
ヒトパピローマウィルスが皮膚や粘膜に感染して発症する。亀頭や外陰部に
米粒大のイボがたくさんできる病気。かゆみや痛みが特にあるわけではない。子宮癌の原因になるウィルスも同種のものであるため、女性は注意が必要。(泌尿器科・皮膚科・性病科・婦人科)
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感染経路 |
性行為、およびその類似の行為。 |
治 療 |
液体窒素による凍結療法、電気焼灼、炭酸ガス、レーザーによる治療。数ヶ月にわたり再発の度に繰り返し治療を行う。 |
予 防 法 |
感染するので、水泡や潰瘍が消失するまでは性交を禁止。完全ではないが、治癒直後もしばらくは、コンドーム着用。 |
再発することが多い。良性型のヒトパピローマウイルス6型、11型によりおきる。 その他の型の悪性型ウイルスは、子宮頚がん、外陰がん、外陰部ボーエン病などの発生原因になることがある。 |
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■ C型肝炎 |
悪心、嘔吐、食欲不振などの
消化器症状、全身倦怠感、頭痛、熱感、関節痛、筋肉痛、上気道炎症状などの感冒様症状などがあり、この1〜2週間後
黄疸が出ます。
国内の感染者数は100万〜200万といわれています。感染すると肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。多くの人が慢性化して、そのうち一部の人は肝硬変や肝がんへと進行します。感染の可能性としては血液によるものがもっとも高いので、輸血・注射器の共有・針刺し事故・入れ墨・ピアスなどには注意が必要です。性行為・母子経胎盤感染(分娩時に血液が新生児の粘膜に付く)といった感染経路も考えられます。即ちC型肝炎に感染している人の血液が直接体内に入ったり粘膜に触れることで感染すると言えます。
平成4年(1992年)以前に輸血や移植手術を受けたことがある方は当時の検査技術が未発達であったため感染の危険があります。又フィブリノゲン製剤の投与を受けた方、昭和63年(1988年)以前に血液凝固因子製剤の投与を受けた方は製造工程でウィルス不活化の技術が不十分であったために、同様に感染の危険があります。昭和47年〜昭和63年に肝硬変や劇症肝炎で入院して著しい出血のあった人・食道静脈瘤の破裂や消化器系疾患により大量の吐下血があった人・新生児出血症(新生児メレナ・ビタミンK欠乏症等)の病気で血が止まりにくいという診断を受けた人・大量の出血を伴う手術を受けた人。このような病気で入院したことのある方は一度検査することをお勧めします。(出産時の大量出血も含む)(内科)
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■ 子宮癌 |
子宮内にできる悪性腫瘍を指す。性交後の出血・不定期な出血・生理不順・悪臭のあるおりもの・腰痛・下腹部痛・食欲不振・倦怠感といった症状がでる。しかし、初期には自覚症状はないので、定期検診で見つけるしかない。大別して子宮頸癌と子宮体癌の2種類があり、子宮は上方2/3の体部と下方1/3の頸部からなっていて癌の発生位置で前述の2種類となる。子宮頸癌は40〜50代に多く見られ、病因はいまだ不明な点が多いが、もっとも関与しているのは、HPV(ヒトパピローマウイルス)だといわれている。子宮体癌は50代に多く見られ、特に閉経後に多い。30歳以降の月経不順や卵胞ホルモン服用歴などが病因として考えられる。(婦人科)
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■ 子宮筋腫 |
子宮にできる良性腫瘍で腰痛・便秘・頻尿・排尿難・生理の際に生理痛がひどい、量が多い、日数が長いなどの症状がでる。手術によって筋腫を取り除く治療が行われる。(婦人科)
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■ 子宮膣部びらん |
性交痛・性交後の出血・生理と生理の間に、少量の出血がダラダラと続くという症状がでる。女性の多くに見られる、よくある病気です。膣部が炎症を起こしてただれたように見えるためそう呼ばれます。ただれた部分がポリープ状になった場合頸管ポリープと呼び、 頸管ポリープは子宮内膜の一部が増殖して、子宮口から出てきたものです。大きさは米粒大から親指ぐらいの大きさまでとさまざまで、ほとんどは良性のものです。症状は子宮膣部びらんと同じです。(婦人科)
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■ 子宮内膜症 |
ひどい生理痛・性交痛・出血などの症状がでる。子宮内膜細胞ほど増殖(細胞分裂)する迫ヘをもった細胞は人間の細胞の中では他にはない。エストロゲンの影響で増殖するが、高温期になってプロゲステロンが働かなければ細胞分裂が止まらず、がん化してしまうほど。子宮内膜では血管が豊富に発達し、グリコーゲンという糖分も盛んに分泌される。この細胞が子宮筋や卵巣で増殖して腫瘍となったものが子宮内膜症である。不妊症の原因となる可能性があり、完治には時間がかかる。(婦人科)
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■ 腎孟(じんう)腎炎 |
血尿・発熱・尿の白濁などの症状がでる。大腸菌による感染で発症し、男性の場合は前立腺肥大によって発症する場合もある。これを繰り返すと慢性化して慢性腎孟腎炎となります。(内科)
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■ 腎炎 |
血尿が出て、尿量の減少や頭痛、微熱、むくみ、血圧の上昇などの症状がでます。小児の場合治り易いが成人場合は治癒率が低く症状が1年以上続くと慢性化して慢性腎炎へと移行することがある。溶連菌感染後に発症し、治療は入院しての薬物療法(抗生物質等)により2〜3ヶ月で治る。以上のような症状が短期間に進行すると、発病後2年以内に死亡する急速進行性腎炎となるので、注意が必要です。(内科)
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■ 腎結核 |
頻尿・排尿痛・残尿感・尿の白濁等の症状が出る。結核菌が腎臓に感染して起こる。その後、菌が膀胱や性器に達すると体感の症状が悪化する。(内科)
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■ 腎臓癌 |
血尿・発熱・体重減少・食欲不振・貧血・わき腹から背中への痛み等の症状が出る。喫煙者に発症率が高く、中年以上の男性は特に注意が必要です。(泌尿器科・内科)
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■ 成人T細胞白血病 |
皮膚に(発疹、強いかゆみ)、
リンパ節腫張、高カルシウム血症、口乾、多飲、多尿、悪心、嘔吐、精神不安定、不整脈ヒトT細胞向性ウィルス(HTLV)の感染による白血病は、主に九州・沖縄・四国地方の沿岸地方に多発する地域特異性があると言われています。感染経路は、母児間感染や性行為による感染があり、二次感染予防が大切です。(性病科・内科)
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■ 前立腺炎 |
排尿痛・頻尿・残尿感・発熱・精液に血が混じる・射精時に痛む等の症状がでる。男性器の一部の前立腺に細菌が入ることで炎症を起こす。化膿して膿がでると
精液が黄色っぽくなる場合がある。(泌尿器科)
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■ 前立腺癌 |
血尿・排尿難・残尿感・頻尿等の症状がでる。中年以上の男性は注意が必要。前立腺肥大と同じような症状がでるが直腸検査で判別ができる。(泌尿器科)
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■ 前立腺肥大 |
血尿・排尿難(尿が出にくい)・
残尿感等の症状がでる。男性器の前立腺が高齢化とともに肥大することで発症し、尿道を圧迫することで、排尿障害を起こす。(泌尿器科)
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■ 鼠径リンパ肉芽腫 |
クラミジアの一種。リンパが腫れて、膿がでたらコレ。日本よりも海外に多い病気です。リンパがはれて、そこから膿が流れ出てきます。
もし症状がでたら、明らかに何らかの病気だと気づくはずです。ほうっておくと、腸や性器に大きな支障が起きる。
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■ 膣炎 |
一般的に普通の膣炎は淋菌・真菌(カンジダや白癬)・トリコモナス以外で起こる膣炎を指す。生理用品や避妊具が原因で膣内の雑菌(大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌等)が繁殖して起こります。
性交痛・出血・おりものが増える・白や黄色っぽいおりものがでる・性器のかゆみ等の症状がある。クロマイ膣錠などの抗生物質の膣錠をいれることで治療する。(泌尿器科)
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■ 伝染性軟属腫 |
伝染性軟属腫ウイルスによる隆起性皮膚疾患。幼児、学童で水いぼとされるもの。STDとして感染したり、エイズの症状として発症することがある。治療は特有のピンセットでつまんでとるのが合理的である。
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■ トリコモナス |
トリコモナス原虫によって感染し、女性の場合は
黄色や黄緑色、乳白色のような濁った水っぽいおりもの・おりものの悪臭・発疹・性器のかゆみ・排尿痛、男性は殆ど自覚症状はないが、性器に
かゆみやほてりを感じることもある。タオルなどからも感染するので性交以外の感染にも注意が必要。フラジール膣錠とフラジールの内服薬で治療する。(泌尿器科・婦人科・性病科)
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■ 軟性下疳(げかん) |
性交によって、軟性下疳菌の感染が原因で起こる。3〜5日の潜伏期間後、性器等に
膿のある米粒大のできものができ、痛みも伴う。股の付根のリンパ線が腫れる。海外からの感染がほとんどなので、東南アジアなどの旅行の際は注意が必要。(泌尿器科・性病科)
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■ 白癬(はくせん) |
カビの一種の白癬菌の感染で発症する。俗にいう、いんきん・いんきんたむしを指し足の付根に
赤い発疹ができてかゆい、次第に弓状・輪状に広がっていく発疹部分は隆起して盛り上がる。感染部分によって、体の露出部にできるものをぜにたむし、頭にできるとしらくも、足にできると水虫と呼ばれます。基本的には全てカビなので、湿った環境は大敵です。糖尿病や免疫力の低下、副腎皮質ホルモンの使用なども感染の原因となります。抗真菌薬を塗ることで治癒するが、菌が皮膚の下に隠れている場合があるので根気よく治療することが必要。ペットから菌が感染する事例もあるので、清潔にして注意することが必要です。(皮膚科)
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■ 梅毒 |
性行為によって感染するが輸血によっても感染する危険性があります。皮膚や粘膜の小さい傷から感染し、やがて内臓・心血管系・骨・中枢神経など、全身の器官が侵される病気です。潜伏期間は3週間で
性器に直径1cmくらいの硬いしこりやブツブツが出来(無痛性の初期硬結)(しこり))、無痛性の潰瘍、
リンパ節の硬い無痛性腫張、股の付根に硬いしこりができて自然に消失する。3ヶ月後小指の先ほどの
かゆみを伴う斑点が全身に出てきます。(梅毒性バラ疹)
性器やわきの下に悪臭を放つブツブツ、口の中に出来る粘膜斑点などが出たり消えたりします。ひどいときには不規則な
脱毛があります。おしなべて
発熱、頭痛、関節痛、倦怠感、全身発疹、脱毛等の症状がでる。3年後全身に硬いコブのような結節性梅毒ゴム腫が現れ、放っておいても治りますが、治った後に痕が出来て外見が醜くなります。そのまま10年以上放置すると中枢神経が冒され日常生活が出来なくなり死に至ります。初期段階では抗生物質の注射を約2週間、内服を約1ヶ月ほど続けて完治させます。母子感染の危険があるので、妊娠中の女性は注意が必要です。(泌尿器科・性病科)
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■ 非淋菌性尿道炎 |
排尿痛・膿が出る・尿道口や亀頭付近が腫れる・ほてった感じ等の症状がでる。雑菌が尿道に入ることで発症する。女性の場合はそのまま膀胱まで菌が入り膀胱炎になることが多い。きたない手で尿道口付近を触ったり、女性は大便の拭き方や生理用品の扱い等にも気を使うべきです。(泌尿器科)
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■ B型肝炎 |
悪心、嘔吐、食欲不振などの消化器症状、全身倦怠感、頭痛、熱感、関節痛、筋肉痛、上気道炎症状などの感冒様症状などがあり、この後に
右上腹部の痛みと茶褐色の尿,黄疸が見られる。しかし大抵の人は無症状。感染すると肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。多くの人が慢性化して、そのうち一部の人は肝硬変や肝がんへと進行します。感染の可能性としては血液によるものがもっとも高いので、輸血・注射器の共有・針刺し事故・入れ墨・ピアスなどには注意が必要です。性行為・母子経胎盤感染(分娩時に血液が新生児の粘膜に付く)といった感染経路も考えられます。即ちB型肝炎に感染している人の血液が直接体内に入ったり粘膜に触れることで感染すると言えます。B型肝炎にはワクチンがありますので、感染危険の高い職業に従事してる場合や感染者が親族などにいる場合は事前にワクチン接種を受けておくべきです。(内科)
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感染経路 |
性行為。基本的に血液を介した感染。医療現場での汚染器具による外傷、母子感染、刺青、麻薬などの注射の打ちまわし、輸血後肝炎は現在ほぼ消滅。
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治 療 |
インターフェロン療法。C型の一部のものに有効例がある。初期のもの軽症例に有効例が多い。現在ではウイルスの型により有効かどうか事前にある程度判定できる。
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予 防 法 |
性交時のコンドーム着用。基本的に血液から感染するので出血している時は避ける。 |
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■ 性器ヘルペス |
性器ヘルペスはヒト単純疱疹ウイルス(HSV)の感染でおこります。発症経過や臨床症状により急性初発型、慢性再発型、誘発型、無症候型の4つに分類されます。急性初発型は、HSVに初めて感染して性器ヘルペスを起こす。感染機会(セックスが大部分)の数日後に
発熱し、性器に発赤・水疱・びらん(水疱が破れて分泌物がでる)ができて、激しい痛みをおこし、また、
足のつけ根のリンパ節が腫れてきます。しかし、早期に正しい治療を受ければ(アシクロビル等の投与)、1、2週間で治ります。しかし急性初発型が治癒したのち、約3分の1が慢性再発型に移行します。この場合、疲労・月経・かぜなどで体調が悪くなると、反復性の性器ヘルペスをおこします。他人へ感染させる不安もあります。
誘発型は、知らないうちにかかっていたHSVが、本人の抵抗力が著しく落ちたときに再活性化しておこるもので、急性初発型と同様に激しい症状をおこします。骨盤内の神経節に何年間も潜伏していたHSVが、激しい疲労、ステロイドや抗がん剤の投与、糖尿病の悪化などで免疫力が低下すると再活性化します。無症候型は、自覚症状・他覚所見が何もないにもかかわらず、不定期に性器からHSVがでるので、注意が必要です。母子感染の危険があるので、妊娠中の女性は特に注意が必要です。(泌尿器科・性病科・婦人科)
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感染経路 |
性行為、およびその類似の行為 (オーラルセックス) |
治 療 |
早期にアシクロビルを200mgを1日5回5日から10日投与する。症状が軽い場合は、アシクロビル軟膏だけで良い。 |
予 防 法 |
感染するので、水泡や潰瘍が消失するまでは性交を禁止。完全ではないが、治癒直後もしばらくは、コンドーム着用。 |
再発することが多い。水泡や潰瘍が治るまでは性交を慎む。 |
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■ 膀胱炎 |
頻尿・残尿感・尿の濁りなどの症状がでる。寒さや疲労・尿を我慢するなどのことからなることが多い。大腸菌が膀胱の中に入った場合は急性膀胱炎となって症状が出る場合がある。(泌尿器科)
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■ 膀胱癌 |
血尿・発熱・体重減少・食欲不振・貧血等の症状がでる。喫煙者に発症率が高く、中年以上の男性は特に注意が必要です。(泌尿器科)
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■ フォアダイス |
ペニスのカリ首に細かい粒(1ミリ未満)が一列にぐるりと一周できていたり、裏筋の亀頭の付け根辺りに小さないぼのようなものが数個ある。男性器全てがそういうものではないですが、こういう人はかなりの数でいて異常ではありません。痛みやかゆみがあったり、そのいぼが大きくなったり増殖するような場合はコンジローマやヘルペスの可能性があります。そのままで問題ありませんがどうしても治したい場合は手術が必要です。(泌尿器科・皮膚科)
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■ 遊走腎 |
血尿・頻尿・たんぱく尿・腰やわき腹に鈍痛等の症状がでる。痩せた女性に多く見られ、立ったときに腎臓の位置が下に下がり血管や尿管が圧迫されて起こる。横に寝ると痛みが治まるので、日常の生活ではそれで対処できる。あまり、症状がひどいようなら手術することもある。(内科)
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■ 卵巣癌 |
初期にはほとんど症状はありません。卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転移しにくい卵巣癌は、癌ができてから長期間卵巣内にとどまって発育しますから、腫瘍がまだ大きくないうちは、検診などで婦人科の診察を受けた時に偶然発見されることもあります。10代から高齢の方まで幅広く発症し、40代以降に多く見られます。腫瘍が大きくなると
下腹部にしこりがあったり、圧迫感があったり、あるいは膀胱が圧迫されて
尿が近くなるなどの症状がでます。卵巣は舞w上皮・胚細胞・性腺間質・間質からなりますが、腫瘍は癌だけでなく良性のものも含めて、これらのどの組織にも発生します。転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならないうちに転移してしまうため、腹水のために
腹部全体が大きくなるとか、胸水がたまって
息切れがするなど、転移による症状ではじめて異常を自覚することが少なくありません。治療には手術や化学療法を合わせたものが中心になります。
(婦人科)
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■ 淋病 |
男性 : 前部尿道にかけてかゆみ、
尿道口から粘液性分泌物、尿道口が赤く腫れる、
膿性分泌物の排泄、尿道の灼熱感、自発痛、排泄時の激痛
女性 : 排膿、排尿痛、尿道不快感、痒み、黄緑色の膿のようなおりものがでる。悪臭がでることもある。(尿道炎様症状)
淋菌は性行為等の接触で感染し、化膿性の炎症を起こします。男性は尿道炎、女性で膣炎、尿道炎を引き起こし、不妊症の原因にもなります。潜伏期間は3日〜1週間です。オーラルセックスで口中に淋菌が感染すれば
咽頭炎などを起こし、風邪のような症状がでる。口中感染は耳鼻咽喉科での検査や治療が必要ですので、思い当たる節がある場合は医師にその旨を伝えて検査するべきです。
菌があるところに接触すると感染しますので、性器に感染していても口中に菌がいなければキスでうつることはありません。ペニシリンなどの抗生物質注射と内服薬で治療します。男女とも不妊症の原因となりますので、早期の治療が必要です。妊娠中の女性の場合は母子感染するので注意が必要。(泌尿器科・婦人科・性病科・耳鼻咽喉科)
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感染経路 |
性行為、およびその類似の行為 (オーラルセックス) タオルなどからの感染事例もまれに報告されている。 |
注 意 |
女性では、無症状のことが多い。 |
治 療 |
セフィキシムなどのセフェム剤中心に行う。ニューキノロン系は、近年耐性菌が増加している。治療開始後3日たっても自覚症状が改善しない場合、耐性菌の可能性もあり抗生物質を変更する。耐性菌は、生き残った菌から生じるため治療後完治しているか確認の意味で10日後に必ず再検査する。必ずパートナーも検査していっしょに治療する。 |
予 防 法 |
コンドームをしっかりつけるようにしましょう! |
わが国では、2番目に多い性感染症(STD)である。クラミジアとの2重感染のことが多いため、 クラミジアの検査も同時に行うことが望ましい。 |
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■ ループス腎炎 |
血尿・発熱・顔や手足に赤い斑点・むくみといった症状がでる。20代女性に多く見られ、急性腎不全や慢性腎不全に移行する可能性がある。(内科)
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